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12年の歳月を通して描かれるラブストーリー『砂時計』 [教養・カルチャー]

4月26日に公開となった映画『砂時計』、このGWにご覧になった方も多いのでは?
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(C)2008 芦原妃名子/映画「砂時計」製作委員会

ベツコミで連載された芦原妃名子の原作は小学館漫画賞を受賞した大ヒットコミックス、
07年に昼ドラの時間帯で放映されたドラマは、春休み時期だったこともあり
原作を読んでいたティーンエイジャーの人気を集めて昼ドラとしては異例の
高視聴率を記録しました。

そんな作品が、今回満を持して映画化。
長い原作を2時間にまとめるために、主人公杏(あん)の恋愛と成長に話を
絞られており、原作を読んだことがない人でもすんなり入り込める脚本に
なっています。

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(C)2008 芦原妃名子/映画「砂時計」製作委員会

両親の離婚により、東京から母の故郷である島根県に引っ越してきた
中学生の杏。
近所に住む同い年の大悟や藤、椎香と出会い、少しずつ新しい環境に
なじんでくる杏だが、人生に疲れた母は、ある日杏を残して自殺。
母を死なせた後悔と孤独に苦しむ杏に、大悟は「ずっと一緒におっちゃる
けん」と励ますのだが…。

中学生から26歳まで、12年間という長い時間を描き出すこの物語では、
杏の中学生時代を夏帆、成人編を松下奈緒という人気女優2人が演じて
いることも話題のひとつ。

12年に渡る純愛というロマンティックな内容でありながらも、不安や孤独に
揺れる杏の気持ちを丁寧に描くことで、見る人にしっかり感情移入させて
しまうストーリー展開に、試写でも涙を浮かべて劇場を後にする女性を
たくさん見かけました。

美しさを超えて、時に怖いと感じるほど迫力のある島根の山や海の力強さ、
最後に流れるいきものがかりの主題歌も映画にぴったり。
学生時代の大悟や藤が話す島根の方言も初々しくて良いのです。

残業続きでちょっと疲れた、なんか最近ギスギスしてるなあ、なんていう時に
見に行くのがおすすめです。


◆『砂時計』
全国東宝系で公開中
http://www.sunadokei-movie.jp/



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